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シラバス改定後初のJSTQB ALTA試験受けてきた #1

こんにちは。2回目の登場、ゆうゆうです。

1回目からだいぶ時間がたちましたね。気が付くと新年度から早1か月以上が経過。私も新生AGESTのメンバーとして新たなスタートをきりました。なにごとも新たに始めるのはいろいろ大変だけど、わくわくもいっぱいです。1年後に自分たちの会社がどんな会社になっているか、今から楽しみです。

JSTQB Advanced Level テストアナリストシラバス改定後、初の試験開催!

さて、本題です。去る2022年2月12日(土)に、JSTQBのテスト技術者資格試験があり、半年に一度実施される「Foundation Level」(第32回FL)試験と、年に一度実施される「Advanced Level テストアナリスト」(第7回ALTA)試験が行われました。

JSTQBの試験は、基本的にJSTQBのサイトで公開されているシラバスの内容に沿って実施されます。Foundation Levelの日本語版シラバスは2019年に改訂されており(Version 2018)、2021年8月21日の第31回FL試験から最新シラバスに沿った問題が出題されています。シラバス改定によって出題範囲が変わったり、用語が微妙に変更になったりするんですよねぇ。他の記事 にも書かれていますが、JSTQBはシラバスの内容が詳細で資格取得に必要な情報が集約されているので、受験するなら最新シラバスのチェックは欠かせません。

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「Advanced Level テストアナリスト」のシラバスについても、昨年(2021年)に日本語版シラバスがVersion 3.1.1に改定されており、第7回ALTA試験はシラバス改定後の初試験でした。

ということで、今回はシラバスの改定内容と、それによってALTA試験の内容がどのように変化したのかをまとめます。出題内容の変化については弊社受験者のおぼろげな記憶の範囲でまとめていますので、多少のずれはあるかもしれませんが、次回受験する方の参考になればと思いますー。

シラバスの主な改定内容は?

テストアナリスト(TA)のシラバス改定前後の学習目安時間を、Chapterごとにまとめたものが下表です。

Version 2012(改定前)            Version 3.1.1(改定後)      
テストプロセス 300分 テストプロセスにおけるテストアナリストのタスク 150分
テストマネジメント:テストアナリストの責任 90分 リスクベースドテストにおけるテストアナリストのタスク 60分
テスト技法 825分 テスト技法 630分
ソフトウェア品質特性のテスト 120分 ソフトウェア品質特性のテスト 180分
レビュー 165分 レビュー 120分
テストツール 45分 テストツールおよび自動化 90分
総学習時間 1545分 総学習時間 1230分


総学習時間としては約2割減。主な変更の内容を列挙するとこんな感じ。

  • 旧シラバスに記載があったテストマネージャー(TM)のタスクに関する記載を削除
    →TMとTAのシラバスの内容を分離

  • リスクベーステストにおけるテストアナリストのタスクに関する記載内容の一部変更
    →経験ベースのテスト技法に統合

  • テスト技法から「原因結果グラフ」と「ドメイン分析」を削除

  • ソフトウェア品質特性のテストとテストツールおよび自動化の記載が増加

  • 用語の変更
    →ソフトウェア品質特性が、ISO/IEC9126から後継のISO/IEC25010ベースに改訂された影響で用語が変更(合目的性→機能適切性など)
    →具体的テストケースと論理的テストケースが、ローレベルテストケースとハイレベルテストケースに
    →仕様ベースの技法がブラックボックステスト技法に

用語が変更になったりしたものの、正直出題範囲が狭くなって勉強しやすくなったし、原因結果グラフやドメイン分析といった理解や使いこなしが難しのに現在はほとんど使われていないテスト技法も範囲外。いやぁ、マジで勉強が大変だったところが範囲外になってラッキーかも。もしかして、昨年よりも合格しやすくなったのでは?と想像していました。ところがどっこい、そうではなかったー。ま、そうですよね。簡単になるはずがない。

シラバス改定前後で試験はどう変わった?

では、シラバスの改定で試験がどう変化したのかまとめてみます。

  • 出題数が60問から40問に減ったことで、合格ラインを仮に65点とした場合に間違えられる問題数が7問減った
    →ケアレスミスが命取りになる確率アップ!

  • テスト技法や用語に対するイージー問題が減った
    →より理解を深めないと正解が導き出せない!

昨年までのテストでは、Nスイッチカバレッジの数を答えさせる問題が何問も出題されるなどしていましたが、今回のテストではほぼ皆無。暗算ですぐに答えが導き出せるような単純なペアワイズカバレッジの最低テストケース数を問う問題なども出題されず、組み合わせに制限を設けたひとひねり加えた問題になっています。それだけに、落とし穴も多いと考えられます(怖いです、いやマジで)。

単なる記憶で解ける問題も減った印象です。例えば、「以下の中でテストアナリスト(TA)のやるべきことではないものはにか?」といった単純な選択問題はなくなっています。とはいえ、その知識が問われないわけではありません。プロジェクトの状況などを詳細に説明した長文を読んだあとに、「この状況を踏まえて、テストアナリストが計画すべきテストは以下の中のどれか」といった問題に変化しており、選択肢にテクニカルテストアナリスト(TTA)がすべきテストが混じっています。テストアナリスト(TA)とテクニカルテストアナリスト(TTA)の役割を問う問題がなくなったものの、前提としてテストアナリスト(TA)、テクニカルテストアナリスト(TTA)のソフトウェア品質特性・副特性に対する作業の割り当てはどうなっているか、という知識がないと正答は導き出せません。

しかも、前提にプロジェクトの状況が長文で説明されていると、より惑わされて絶対にやるべきだけどTAの責任の範囲じゃない選択肢をうっかり…といったことも起きそうな出題になっています。

  • 長文問題の比率が増加
    →長文を読んだ後に答える問題が増えたため、時間配分に要注意!

長文問題が増えたため、テスト時間が180分から120分に短くなっていることも考慮すると時間配分には注意したほうがよさそう。長文問題で時間を使いすぎないよう、すぐに解ける問題から着手→後で長文に取り組むなど、試験本番での作戦も大切になってくるはず。

このように、前回までのテストとはだいぶ内容が変わった印象のALTA試験。試験対策問題等を解くといった勉強方法ではなく、シラバスをしっかりと読み込み理解を深めることがより重要となるテスト内容になったな、という印象です。また、JSTQBは今後の試験にCBT(コンピュータ・ベースド・テスティング)の導入を進めることも発表しているため、どんな試験問題や試験形式になっても良いように、次回テストに向けての準備はお早めに。

ということで、次回は弊社で第7回ALTA試験を受験したメンバーの勉強方法と、合否結果をお届けします。乞うご期待!

“本ブログの情報は合格を保証するものではありません。情報のご利用は自己責任で~”

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